Exhibition 展覧会情報
「 受注生産 」

大山純平
「 受注生産 」

2016年9月13日(火) 〜 9月24日(土)
13:00〜19:00 日・月曜 休み
最終日は17時まで


作家ステートメント
サビ猫に会いに行く。自宅の隣の白い2階建てアパートの外壁にコケやカビが繁殖している。敷地は緑色の金網フェンスで囲われ、駐車スペースには砕石が敷かれている。石の大きさが不均一なため、石同士が噛み合って固定される性質があり、車の乗り入れに適している。また、その上を人が歩くと音が出るので防犯効果を高める。外壁に張り付いた階段を上る。軋む音がする。強くて長持ちする鉄骨製。自然界の鉱石から還元操作により人為的に作られた鉄。鉄の階段は大気中で自然に還り錆が生成され、住民の健全な生活により錆が地面に落下して階段の下のデッドスペースに堆積する。湿気の多い有効活用されていない日陰に横たわるメスのサビ猫が目を細めて私を呼ぶ。サビ猫は立ち上がり私の生活の匂いを自分の匂いに置き換えるために私の足に近づく。爪先立ちの状態で直立し、脚全体の長さを稼ぐことで歩幅を大きくして、高速での移動に有利になる歩き方。静かに忍び寄ることや急旋回にも優れている。より進化した方法によるサビ猫の頭部の水平移動。サビ猫の頭部に近所のスーパーのビニール袋を被せて持ち手の部分を前足に通して固定する、という年上の従兄弟の計画を思い出しながら、サビ猫が四肢を伸ばして横たわる姿の輪郭に合わせて大きめの砕石を配置する。学校創立120周年記念の航空写真の撮影のため、グラウンドに集められて校章を形作る全校生徒。交通事故現場の衝突地点付近にいくつかの秘密の記号が付与される。駐車スペースに黒いフェアレディZが入ってきた。改造され強迫的になったエンジン音と、砕石がタイヤに踏まれる暴力的な音と、車内から漏れるドラムマシンの単調な反復のビート。人為的で無意味なビートに合わせて適当に切断された、何を言っているのか分からない声が定期的に挿入される。人々はこれについていけず、引きずり回された挙句にゴミのように捨てられる。人とゴミの区別をなくすことだけに特化した全く生産性のない快楽主義。サビ猫に3匹の子猫が生まれたが、数日後には、1匹はアパートの前の舗装された道路で轢死して、気が済むまで周囲に悪臭を撒き散らす、誰も近寄らない空間芸術となり、残り2匹は、アパートの2階の一室の扉のないメーターボックスの中で、近所の新装開店したスーパーの白いビニール袋に死体になって入れられて、互いに優しく寄り添いながら恍惚として回収を待っていた。3匹とも目が開かないままだった。アパートの出入り口付近の金網フェンスに取り付けられた中身のないアシナガバチの巣。卵を産めなくなった女王バチの最期。地面と衝突する音。普段の生活空間にグリーンを取り入れることで、空気清浄はもちろんインテリア空間がグッと引き締まりモダンな空間が演出できます。育てやすく生命力が強いパキラは、人気の高い観葉植物です。家族揃っての食卓ではテレビを見てはいけない。説明書通りにキッチンバサミで解体され、身を取り出されたズワイガニが白い無地の食器類に乗っている。家族間のコミュニケーションを促進する。今日の学校、今日の部活、今日の友達。これまでの活動の成果や反省点について明らかにし、これからの活動につなげていく。計画、実行、評価、改善の完璧で美しいサイクル。1周ごとにサイクルを向上させて、継続的に業務改善する。真の革命戦士となるために反省を促す。革命戦士に成長させるための試練。私刑による凄惨な連続殺人。25周年ありがとう。25,000様に白いボウルをプレゼント。食卓で死体になった家族は、食卓から解放されると、各々の部屋か、洋間へ行き、それぞれテレビを見る。いつだって電源を入れればテレビが死体に話しかけてくれる。テレビの出題するクイズに制限時間内に解答しないとゲームオーバー。テレビが主催する討論会に参加する父。頭部をモザイク処理された薬物依存症の女性の話を聞いて、頷き、返答する。正規のルールに基づいている終わらない父のゲーム。彼女はいつも「まだ大丈夫」と問題性を否認しているうちに、肉体、精神、実生活を徐々に破壊していく。彼女の問題の先送りへの異常なまでの執着。非可逆変換で処理されたモザイクは、原理上、絶対に元の画像を復元することはできない。父がテレビ画面に射精する。いつまでも表面だけに執着し続ける。ビニール袋を頭部に装着して視界が白く染まったサビ猫が四方八方に飛び散る。駅のホームのベンチに捨てられている、ポケットティッシュに封入された広告に印刷されたプロフィール。名前:もえ 年齢:19 胸のサイズ:Bカップ 好きな体位:バック 趣味:ねること

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