Exhibition 展覧会情報
Kazu ; M「The Peace Line」

Kazu ; M「The Peace Line」
2017年11月21日(火) 〜 12月2日(土)
13:00〜19:00 日・月曜 休み


略歴
山口県岩国市出身
東京綜合写真専門学校 第二学科 & 研究科 卒業

個展
2003 「Hymn for ・・」Bar jam
2004 「Hymn for・・vol.2 」 Bar jam
2011 「The Bloody Sunday 」Gallery K
2013 「the other side vol.2 」Gallery K
2014 「Bullet 」Gallery mestalla
2015 「アカシヤ児童遊園」 Gallery K

グループ展
2010 横浜市民ギャラリーあざみ野 「the other side」
富士フィルムフォトギャラリー 「a point of view」
2012 六本木605画廊 「写真展」
2017 Gallery K 「日本コラージュ Part 1」

ステートメント

The Peace Line

「北アイルランド問題」と聞いてピンとくる日本人は少ないだろう。

単純化して説明すれば、北アイルランドを含むアイルランド統一を望むカトリック系住民(原住民)と、それに反対するプロテスタント系住民(入植者)との紛争となる。
又、北アイルランド社会では、すべてにおいてプロテスタント系住民に優位にできており、それに対するカトリック系住民の公民権運動とも言えると思う。

70年代には熾烈を極めた紛争も、90年代半ばから和平プロセスが進み、今は沈静化している状態だ。
以前は、北アイルランドは危険な場所というイメージが強くて「とても行けない」と思っていたが、今では普通に出かけられる場所になった。

Belfast は北アイルランドの都市で、最も紛争の激しかった場所でもある。
それを見かねたイギリス政府は、プロテスタント居住区とカトリック居住区が隣接している地域に Peace Line という壁を作り、両者の争いを抑えようとした。
その壁は1971年に建設が始まり、1980年代後半に完成した。
しかし、イギリス政府の意図とは別に、紛争の激しかった時期には、向こう側に爆弾、火炎瓶を投げ込むために、この壁が利用されたようだ。
そういえば、Belfast を舞台にした映画「 Nothing Personal 」(1995年制作)の中で、火炎瓶を壁のこちら側からあちら側へ投げ入れるシーンがあった。
その時、その壁を塀だと思っていた私は、「今のは誰の家を狙ったのだろう?」と疑問をもった覚えがある。
その後、何年かして Peace Line の存在を知り、この時の疑問は解けた。
あれは、どこかの邸宅の塀ではなく、あれこそが Peace Line だったのだと・・。

テレビのニュースや、本の中でしか知らない「北アイルランド紛争」。
かつてのその場所、その静かな住宅街に立ち、Peace Line にそって黙々と撮影を行う。見とがめる人はいない。そもそも、あまり人には出会わなかった。
ただ、撮影している近くの家の中から、私の気配を察した犬が、いつまでも吠え続けていた。

Kazu ; M

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