ALTERNATIVE SPACE The White

Exhibition 展覧会情報

ミホリ トモヒサ「ミホリ トモヒサ 個展」

Room #202

ミホリ トモヒサ「ミホリ トモヒサ 個展」

2020年03月31日 〜2020年04月08日

13:00〜19:00 日・月曜 休み

※ 会期途中で中止となりました。最終日は4月8日の18:00までとなります。

Statement

近年、時間や空間、光、波、など広義の自然物や、基本的な物理の法則を引用し、美術以外に変換不要な作品制作を試みている。 今回はチューブポンプによるインスタレーション。

観察者効果(observer effect)
科学における観察者効果とは、観察するという行為が観察される現象に与える変化を指す。例えば、電子を見ようとすると、まず光子がそれと相互作用しなければならず、その相互作用によって電子の軌道が変化する。原理的には他の直接的でない観測手段でも電子に影響を与える。実際の観察をしなくても、電子が観測可能な位置に単に入っただけでも、理論上はその位置が変化してしまう。 つまり実際の実験では人が粒子を直接目で見ていないだけではなくその実験データを人が見ようと見まいとその効果によって二重スリット実験は成立するようである。

物理学では、より一般的な観察者効果として、機器による観測で観測対象の状態を必然的に変化させてしまうことを指すこともある。例えば電子工学において、電流計や電圧計は測定対象の回路に接続する必要があり、それら計器が接続されることで測定対象の電流や電圧が影響を受ける。同様に温度計は温度を記録するために何らかの熱エネルギーを放出しなければならず、測定対象の温度に影響を与えている。

社会科学
社会科学および一般的意味において、観察者効果とは、見られていると意識したときに行動が変化する現象を指す(ホーソン実験、観察者のパラドックス)。実際、軍隊では、抜き打ち検査では兵士が平常時にどれだけ準備できているかを見るが、予定された検査は見られることが分かっている状況での兵士を見るものである。

観察者バイアス
関連する社会科学用語として観察者バイアス(英: observer bias 心理学用語では実験者効果)がある。これは、観察者が見出すことを期待している行動を強調しすぎて、それ以外の行動に気づかないという測定における誤差である。医学の試験で単盲検法ではなく二重盲検法が使われるのはこのためである。観察者バイアスは、研究者が行動を見てその意味を解釈しても、その行動をした本人にとっては何か別の意味があるという場合にも生じる。

"Nullius in verba"(ラテン語で「言葉によらず」)
古代ローマの詩人であるホラティウスからの引用で、原文は"Nullius addictus judicare in verba magistri"(「権威者の伝聞に基づいて(法廷で)証言しない」)。つまり、権威に頼らず証拠(実験・観測)を持って事実を確定していくという近代自然科学の客観性を強調するもの。

Biography

ミホリ トモヒサ(A piece of GITAI)
(美術家個人名義)
https://mihori-apg.work/

2020年
2月 グループ展 Wald art studio(福岡)

2019年
10月 個展 The White(東京)
6月 個展 トキ・アート・スペース(東京)
5月 個展 ART TRACE GALLERY(東京)

2018年
10月 個展 The White(東京)
7月 個展 トキ・アート・スペース(東京)
4~5月個展 丹沢アートフェスティバル
田中現代美術研究所(秦野・神奈川)

2017年
9~10月個展 The White(東京)

2016年
7月 個展 トキ・アート・スペース(東京)

2015年
9~10月個展 The White(東京)

2014年
12月 個展 The White(東京)

2013年
7月 グループ展 MUSEE F(東京)


擬態美術協会名義で20年近く制作活動。
および、幾つかの個人名義で活動。
A piece of GITAI名義では、2013年よりインスタレーションを中心に活動。