ALTERNATIVE SPACE The White

Exhibition 展覧会情報

樋口朋之「PROCESSING FLOW」

The White 企画 企画協力:梅津 元

樋口朋之「PROCESSING FLOW」

2020年07月14日 〜2020年08月01日

13:00〜19:00 日曜・月曜 休廊 23日(木)・24日(金) の両祝日は開廊

展覧会概要

この度ALTERNATIVE SPACE The White では、樋口朋之による絵画展「PROCESSING FLOW」を開催いたします。
樋口朋之は、「 spinning! 03」(セゾンアートプログラムギャラリー 2001 年)、「ノーテーションとしての絵画」(ギャラリーαM 2001 年)、「Trans/speed, Dub/paint」(art trace gallery 2015 年/企画:梅津元)をはじめ、国内外で数多くの展覧会を開催している平面作家です。
樋口は自身の絵画を”Dub Painting” と称し、写真などのソースとなる画像をキャンバスにトレースして絵画を描いていきます。作家の肉体を通して描き出されたイメージは、ダブワイズのように新たな解釈を与えられ、独特の律動を伴い画面上に表現されます。
今回の展覧会は、梅津元氏の企画協力を得て、The White 初となる絵画による展覧会となります。ご高覧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ステートメント

イメージのスケールとか。 画面に現れるイメージは以前より制作してきた紙での仕事をソースとして使用しており場合によっては写真をそのまま利用することもある。
紙の仕事および写真は一旦コピーにて拡大、これを支持体へトレースしている。
何かを思い浮かべたとき、この際イメージ細部の話はさておき、そのイメージの大きさスケールは如何ばかりなのか。ボタン、自転車、干し柿、母さんの作ってくれた乾麺のウドン。それらがイメージされ目肩腰からこの世、この空間に現れる時、それはどのくらいの大きさなのか気になった。
実際の寸法に合わせる作家もおられるだろうしそうではない作家もいるだろう。それこそ表現の自由だし。だがここで気になってしまうのはその現前したイメージはどっちにしろ作家の生身の身体をフィルタリングされて現れたものであるということ。腕がたとうとそうでなかろうとペインターの肉体とは切り離せないイメージのスケール。
この点、制作物の大小に関わらず無自覚のままでであれば身体、イメージ、さらにいえば制作の何かがが更新されることはない。
その点モヤっとしたものがあり前回の展示(2019 年、櫻木画廊) より描くこととトレースを切り分けている。
この度はThe White 澤田氏、二度目となる梅津氏との仕事となる。
両氏の放つ光量はものすごいものだ。僭越ながらそれに伍する仕事をしたいと考えている。

JAN,2020 樋口朋之

経歴

1969 生まれ、1996 年より活動開始

album:www.flickr.com/photos/title-of-title-of-dub/
twitter:@dubpainting
instagram:www.instagram.com/dubpainting/

個展

1996ギャラリーなつか東京
1997 ROUND 1997 ギャラリーなつか 東京
1999 個展 ギャラリーなつか&b.p 東京
2001 ノーテーションとしての絵画 ギャラリーαM東京
2001 新世代への視点2001 絵画 ギャラリーなつか 東京
2001 spinning! 03 セゾンアートプログラムギャラリー 東京
2004 MUTE ギャラリーなつか& b.p 東京
2008 個展 七針 東京
2009 個展 七針 東京
2009 KICK!SNARE! 七針 東京
2009 個展 art gallery closet東京
2011 Struggle Nroom artspace東京
2014 What You see and what I see art gallery closet東京
2015 Trans/speed, Dub/paint(企画:梅津元) art trace gallery東京
2016 山ぎは/ 山の端 櫻木画廊 東京
2016 個展 B93 エンスヘーデ、オランダ
2018 両国ヴロツワフ八王子のDUBPAINT 金多屋ギャラリー東京
2019 edit 櫻木画廊東京
2020 解けて 櫻木画廊東京

グループ展

1995 東京国際ミニプリントトリエンナーレ'95 多摩美術大学附属美術館 東京
2004 利根川有里・樋口朋之 二人展 GALLERIA PUNTO東京
2005 東京国際ミニプリントトリエンナーレ'05 多摩美術大学附属美術館 東京
2007 DEBLI PROJECT LE DECO東京
2007 6TH LESSEDRA WORLD ART PRINT ANNUAL MINI PRINT 2007 ソフィア、ブルガリア
2008 DEBLI PROJECT 福岡、東京
2009 TOKYO STORIES vol.3 GALLERIA PUNTO 東京
2011 Exhibition SOKEI クリエーターズ 2011 GALLERIA PUNTO東京
2012 第31 回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展 損保ジャパン東郷青児美術館 東京
2013 Exhibition SOKEI クリエーターズ 2013 GALLERIA PUNTO 東京
2014 はじめに四角ありき( 藤澤江里子・沓澤貴子三人展) 櫻木画廊 東京
2015 西山功一個展連動企画ー観察・反応・拡張ーart trace gallery 東京
2017 Never understand HAGISO東京
2017 モザイクテーブル art trace gallery東京
2017 DOUBLELINE Neon Gallery ヴロツワウ、ポーランド

文献そのほか

2001 「ノーテーションとしての絵画」ギャラリーαMカタログ 林卓行
2001 「平面上の思索」[spi nni ng! 03] セゾンアートプログラムギャラリーカタログ 石井正伸
2002 EDITORIAL EYESAISON ART PROGRAM NEWS LETTER 2002 年1月号 是枝開
2002 展評美術手帖2002 年2月号 梅津元
2012 出品作品推薦理由第31回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展カタログ 是枝開
2012 第 31 回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展「 作者のことば」 樋口朋之
2014 はじめに四角ありき ( 藤澤江里子・沓澤貴子三人展 ) リーフレット 樋口朋之
2015 「 Trans/speed, Dub/paint」のために 梅津元
2015 「Tr ans/speed, Dub/pai nt 」トークイベント「言葉よりも速く、」配布テキスト 梅津元
2017 「 Trans/speed, Dub/paint」記録集 梅津元
2018 東京芸術文化創造発信助成【単年助成プログラム】第2期