Overview

2020年の金村修ワークショップに参加した受講生の中から「ぜひこの人の個展を見たい」と講師が認めた方の展覧会です。
＊金村修ワークショップは、金村修、小松浩子、タカザワケンジが講師を務める写真と表現のワークショップです。
http://kanemura-osamu.com/workshop/

Statement

この部屋はパパのために
「長い歳月が過ぎて銃殺隊の前に立つはめになった時、恐らくrajiogoogooは、父親に連れられて初めてビンタされた、遠い日の午後の事を思い出したに違いない」
10歳の正月に、おばあちゃんの家へ夕飯を食べに行った。
ちゃんと食事しなかったので、パパにビンタされた。
痛くて痛くて、あわてて小部屋に逃げた。
わたしは怒った。それから、この部屋はパパと戦うための専用の部屋になった。
パパのことを反対するのがこの部屋のルールだ。
パパの大好きなテレビを運んできて、24時間プレイした。
パパがいつも聴いているレコードを盗んで来て、めちゃくちゃにした。
パパに「ダメ」と言われたことを、かえってやった。

そして、12日間待った。

パパはわたしを忘れちゃったの？ なぜ来ないの？

Biography

1996年中国河南省南陽市生まれ。2015年西南民族大学美術学卒業。主な個展に、「あれ、ここはどこかな？」（2019、ABK日本語学校1階トイレ、東京）、「愚か者よ」（2019、道具屋　えどころ、東京）、「ノウミソ」（2020、京都）など。