ALTERNATIVE SPACE The White

Exhibition 展覧会情報

OhOn(韓国 ソウル) 企画展(共催:The White)<br>クォン・テギョン<br>「逆さに吊るされたような痛みからの救い」

Room #202 #205

OhOn(韓国 ソウル) 企画展(共催:The White)
クォン・テギョン
「逆さに吊るされたような痛みからの救い」

2025年05月17日 〜2025年05月25日

月曜休み 13–19時

トークイベント
2025年5月17日(土) 午後2時~ 予約不要 先着15名
モデレーター:紺野優希
登壇:チョン・ミンジュ (OhOn ディレクター) 澤田育久(The White 主宰)

@ooooon.kr
@kwontaegyeong_work
@mxxnxuu
@ikuhisa__sawada_

主催:OhOn 共催:The White

Overview

このたび、韓国・ソウルのギャラリーOhOn(오온/オオン)による初の海外展示として、東京のオルタナティブスペース「The White」との共催のもと、クォン・テギョン個展《逆さに吊るされたよう な痛みからの救い》を開催いたします。

喪失は時に人生を崩壊させますが、その跡には再び命が芽吹きます。哀悼の瞬間は、痛みの彼方で存在の根源を見つめ直す契機となり、私たちが日々出会うすべての感情や関係の意味を問い直すきっかけを与えてくれます。
本展《逆さに吊るされたような痛みからの救い》では、作家クォン・テギョンが、直接的または間接的に経験した喪失を起点に、韓国と日本における弔いの文化をめぐる視覚的な考察を試みます。
これまで作家は、光や境界、霧のようにぼんやりとしたイメージを通して、現実の向こう側に広がる世界を探求してきました。本展では、特に「気体化されたイメージ」を通じて、生と死のあわいにより能動的に関わりながら、存在と不在の痕跡を空間に織り込んでいきます。
目に見えない感覚や記憶、そして弔いの形式を可視化することで、鑑賞者それぞれの内に秘められた喪失の感覚と向き合う機会となることでしょう。

なお、クォン・テギョンは《2025 ソルゴ美術館 慶北作家公募展》にも選出されており、本展は7月末、慶州のソルゴ美術館にて拡張展示される予定です。日本での展示に続き、韓国でも作品をご覧いただけますので、ソウル・慶州方面へお越しの際にはぜひ足をお運びください。

Biography

クォン·テギョンは現実の風景を通じて死に対する観念を視覚化し、韓紙の中に澄んだ濃度の絵の具を繰り返し吸収させ、イメージを作っていきます。 波、風、空気と光。捕まえたくても捕まえられないもの、彼のそばを通り過ぎるのを眺めるしかないものに心を込めます。
彼は吸収と蒸発の繰り返しとともに、深く染み込んだ絵の具を力を入れて拭き取ったり、こすったりして心を描いていきます。 彼はこのような描き方と共に、自分をつかむ心を無視せず、完全に向き合ってそこから進もうとします。 主に仁川とソウルで活動をしています。

Education
2018 Sejong University, Department of Painting, Major in Korean Painting, MFA
2015 Yeungnam University,Department of Art, Major in Korean Painting, BFA Solo Exhibitions
2023 , Art Space Cargo, Incheon
2022 , A Lounge Gallery, Seoul
2018 , Gallery Palette Seoul, Seoul Selection
2023 Selected for the Incheon Foundation for Arts & Culture's Youth Creation Activation Support Program
2024 Selected for Incheon Art Bank collection contest

ooooon(OhOn )は、2022年にソウルに設立されたアートスペースです。
創作の「プロセス」に焦点を当て、多様な実験が行われる場となることを目指しています。

また、芸術における「衰退」「老い」「消失」といった現象に着目し、その探究を通して新たな価値を生み出すことを試みています。この考察は、芸術と人間のライフサイクル、そして社会の変化との関係性を重視するものです。

ooooon(オオン)はアーティストとの協働を通じて独自の展覧会やプログラムを展開し、来場者に豊かな文化体験を提供しています。