Exhibition 展覧会情報
Room #205
彫刻と対話法Ⅻ「淵どり」
武蔵野美術大学大学院彫刻コース
浅賀光太郎、織田花香里、佐々木里桜、西川晴望、山﨑拓弥
東京藝術大学美術学部芸術学科(美学研究室)
安藤詩麻、白井鉄郎
2026年07月28日 〜2026年08月08日
13:00〜19:00(日曜・月曜休み)
前期展覧会情報
会場:HIGURE17-15cas 東京都荒川区西日暮里3-17-15
会期:2026年7月5日(日)ー7月29日(水)
主催:武蔵野美術大学彫刻学科研究室
企画:武蔵野美術大学大学院彫刻コース+東京藝術大学美術学部芸術学科(美学研究室)
武蔵野美術大学 大学院彫刻コース1.2年
Instagram:https://www.instagram.com/mau_scp.master/
Overview
彫刻と対話法Ⅻ
本展は武蔵野美術大学大学院修⼠課程彫刻コースと芸術⽂化学コースの連携のもと、2004年に公開展示と冊⼦制作のプロジェクトとして始まった横断型カリキュラムである。本展の狙いは⾃⽴した作品制作研究を目指す学生と、批評活動等の⽂筆を主とした展示・作品研究を目指す学生を育成するとともに、作品展示と批評、さらにはそのアーカイブとしての冊⼦制作の実践を通じた芸術鑑賞体験への新たな視点を提案し、考察することにある。
2021年度以降は higure17-15cas、さらに 25 年度以降は The White の協⼒のもと、武蔵野美術大学彫刻コースと東京藝術大学美学研究室の協働企画として実施している。
「支持体」をテーマに構想された今回の展示は、 HIGIRE17-15cas の一部を使⽤した彫刻作品の展示、The White を使⽤した彫刻写真の展示、冊⼦の三つの場によって構成される。
HIGURE 17-15 cas は彫刻作品の現前に遭遇する場として、The White は写真を通して彫刻を再解釈・再構築する場として、また作家たちの⾔葉と解釈の往還を収録した冊⼦は、作品を介さずに他者と出会い、その輪郭=「ふち」から芸術作品を逆照射する場として、互いに影響し合いながら機能する。
Statement
淵どり
わたしとあなたの間に川が流れている。川は大地を切断している。私が対岸のあなたに出会う可能性は否定されているかに見える。
われわれの輪郭とは、一見して私とあなたを切断する線形である。
しかし他者とその輪郭は、水深をもった空間としてわれわれの潜りこむ可能性をはらんでもいる。
「淵どり」は、辺縁(ふち)という線形を深淵(ふち)という空間へと展開し、その水底において他者と出会う回路をさぐる試みといえるかもしれない。
制作と批評という他者を互いに「ふちどる」行為を起点に構想された本展覧会において、HIGURE 17-15 cas と The White、展示と並行して制作されたテクストのそれぞれは複数の「場」として機能する。
「場」は作品や制作者、批評者、そして鑑賞者の輪郭を乱反射し、幾重にも生起する肖像によって他者を空間化することになる。
こうした空間としての深淵でわれわれが出会うのは、線的に決定された、深遠さをもったなにかではないはずだ。
あなたが出会うのは、水面に手をくべては冷たい流れに驚くような、流れに顔をつっこんでは水の中で目を開けると痛いことを思い出すような、そのような鋭利さと純粋さである。
鋭く、そして澄み切った手ざわりのうちで、あなたははじめて、作品に、わたしに、あなたに出会うだろう。